加熱試験器(HK-3) ベンジン取り扱いに関する安全のお知らせ
概要
2024年4月の安全衛生法改正により化学物質使用時の保護具着用が義務化されました。当協会は化学物質管理者のリスクアセスメントに基づき、加熱試験器(HK-3)の燃料タンクへのベンジンの注入作業時に手袋と保護メガネの着用を指導しています。
一方で、熱感知器の点検実施時におけるベンジンのばく露については、従来の知見に照らし、発生の可能性は極めて低いと認識しておりましたが、今般の法改正を受け、万全を期すため改めて実態調査を実施いたしました。(2026年3月)
調査結果
熱感知器点検中にばく露におけるベンジン中の化学物質濃度は最大でも許容濃度の約2%でした。調査対象物質はノルマルヘキサン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、ヘプタン、オクタンとなります。
- 最大濃度 許容濃度の約2%
- 評価 点検中の保護具の装着は必要ないものと判断いたします。
※許容濃度:1日8時間・週40時間の労働現場においてほとんど全ての労働者に健康上の悪影響が見られないと判断される濃度。
※使用状況などにより多少の数値の変化は存在します。
調査結果詳細
|
測定項目 |
測定時間 |
測定値 |
測定値(8時間時間加重平均値) |
|
ノルマルヘキサン |
310分 |
1.0 ppm 未満 |
0.7 ppm 未満 |
|
シクロヘキサン |
310分 |
3.0 ppm 未満 |
2.0 ppm 未満 |
|
メチルシクロヘキサン |
310分 |
5.0 ppm 未満 |
3.3 ppm 未満 |
|
ヘプタン |
310分 |
5.0 ppm 未満 |
3.3 ppm 未満 |
|
オクタン |
310分 |
5.0 ppm 未満 |
3.3 ppm 未満 |
測定値の評価①(許容濃度)
|
ばく露限界値(OEL) |
AM |
X95 |
管理区分 |
判定 |
|
|
ノルマルヘキサン |
40 ppm |
0.7 ppm |
2.1 ppm |
1A |
極めて良好 |
|
シクロヘキサン |
100 ppm |
2.0 ppm |
6.0 ppm |
1A |
極めて良好 |
|
メチルシクロヘキサン |
400 ppm |
3.3 ppm |
9.9 ppm |
1A |
極めて良好 |
|
ヘプタン |
200 ppm |
3.3 ppm |
9.9 ppm |
1A |
極めて良好 |
|
オクタン |
300 ppm |
3.3 ppm |
9.9 ppm |
1A |
極めて良好 |
※ AM :8時間時間加重平均値の算術平均値. X95 : 対数正規分布の上側95%値
測定値の評価②(8時間濃度基準値)
|
測定項目 |
八時間濃度基準値 |
評価値 |
判定 |
|
シクロヘキサン(8時間) |
100 ppm |
2.0 ppm未満 |
ばく露濃度は8時間濃度基準値以下です |
|
ヘプタン(8時間) |
500 ppm |
3.3 ppm未満 |
ばく露濃度は8時間濃度基準値以下です |



